雛人形選びで良かったお店 ―浅草橋 吉徳ー
今年は長女の初節句。
昨年末から雛人形選びでお店を巡りました。当初はサクッと年内に決められたらいいなぁなんて思っていたのですが、なかなか意見がまとまらず、思いがけずたくさんお店を訪問することになりました。
途中、『これはもう決められないかも・・・😨』と悩みつつも、何とか購入に至ったので、振り返りつつ、その中で良かったお店を綴っていきます。
12月下旬。最初に訪れたのはお人形の問屋街、浅草橋。
長男の兜飾りは、浅草橋の久月さんで購入したのです。
久月以外にもお店がたくさんあって、効率よく見て回れるのが魅力。
最初はまだ雛人形についての知識がなく、希望もないような状態だったので、浅草橋を見ればどんなものがあるのか知ることができそうですし、問屋街なので価格も抑えられそう。
こちらで長女のお人形もピンとくるものが見つかるといいなぁと思い、訪れました。
この日、限られた時間で訪問できたお店は
の3店舗でした。この中で私が特に良いと思ったのは吉徳さんと原孝洲さんです。
最初に伺ったお店は吉徳さんです。
顔がいのちの吉徳~♬
のCMでおなじみですね。
CMの影響なのか、なんとなく、雛人形なら吉徳さんかなと足が向きました。
行ってから知ったのですが、雛人形選びのピークシーズンは1月上旬だそうです。お正月以降、家族や祖父母も合わせて一緒に選びに来られるお客さんが多いのだとか。
この日は時期もまだ早め、さらに平日の午前中とあり、お客さんはまばら。 混雑がないぶん、好きなように見られました👍
1Fと2Fを見て回りました。私が気になったのは2F作家物の雛人形。親王飾りが多かったのですが、その中で樋泉円という作家さんの雛人形が気になりました。
素敵だと思ったのはこちら👇
立ち雛は飾る幅が小さくて済むし、お道具も少なくて飾りやすいところがいいと思いました。座ったお雛様を見慣れているので、新鮮でもありました。
何よりお顔が優しく上品で素敵✨
また、衣装は現天皇が即位されたときの衣装をモチーフにしているそうで、平成最後の年にピッタリだと感じました。 実際、私と同じように考える方は多いらしく、今年は天皇皇后両陛下の衣装をモチーフにしている雛人形が、例年以上に人気なのだと、複数のお店で言われました。
お内裏様がお召しになっている『黄櫨染(こうろせん・こうろぜん)』という衣装は、天皇陛下しか着ることのできないものだそうです。
こちらもお顔が素敵。
泥染めという染色の衣装だそうで、抑えた色味が私の好みでした。
シンプルな台&屏風&雛道具のセットに合わせて下さったので、お人形に目がいきます。
お人形の奥の白い和紙の雪洞もスッキリと特徴的でした。
気に入った雛人形については、案内の男性スタッフが電卓をはじいて
『こちらは、年内の購入であれば○○○円に値引きできますよ』
と、セールスしてくださいました。こちらから交渉しなくとも、値札から割り引いた金額を提示してくださるのでありがたいです。
また、『年内、しかも平日のご来店だから、お人形と台の組み合わせも好みに合わせて相談に乗りますよ』
と言って下さり、私個人的にはこの提案は値引きよりも嬉しかったです。
なぜなら、店内を見ていて気付いたんです。
自分が、お道具が少なく、人形メインのシンプルな飾りが好みだということに。
それに、予算はできるだけ主役のお人形に充てて気に入ったものを選びたいので、シンプルな台と屏風、雪洞のセットを組み合わせられるなら、より選ぶ幅がひろがると思いました。
上の写真の座った雛人形の方は、そんな私の希望を汲んで組み替えて下さったものです。そのため札と作品が合っていません。あしからず。
ただ、『雛道具はひとつひとつ意味のある伝統あるものだから、組み換えるのはおすすめしない』という別のスタッフの方の意見も耳にしました。
人によって意見が分かれるのですね。私のように知識がなくて選び方がわからない方は、色々と相談しながら決めていくと後悔が少ないと思いました。
この組み替えについては、年明けからはお客様が増えるので、このような個別の対応はできないとおっしゃっていました。
なので、あくまで例外的な対応なのかと感じました。
強い希望がある方は、年内の平日に訪問すると親身に相談に乗ってくださりそうでしたよ。
吉徳さんは最初に伺ったので、行った当時はわからなかったのですが・・・今振り返ってみて良い点が多くありました。
吉徳さんのひな人形はお顔が素敵
CMの通り、吉徳さんの人形のお顔はどれも優しくて品が良いと感じました。もちろん好みの差はあると思いますが、私は好きでした。
スタッフの方が、吉徳オリジナルの顔をつくっているのだと教えてくれましたよ。
いくつもお店を回るにつれて気付いたのですが、人形を選ぶにあたって、お顔は重要なポイント。私はこのお顔に惹かれて、吉徳さんへ2度伺ったくらいです。
雛人形はお顔をつくる頭師さんと衣装を着せる着付師さんが別々にいて、それを合わせることで出来上がるのだそう。
上で話した『作家』とは、着付師のことを指していて、頭師はよほど有名な方でないと名前は出ていないそうです。
でも私は、人形を見れば見るほど、お顔が大切に思えました。
作家指名で雛人形を探す方は多いとの事でしたが、どんなお顔がついているかで、全体の雰囲気は全然違いました。
お顔を最優先で選ぶお客さんもいるはず。頭師さんの情報も、もっと前面に出てきてほしいなぁと思います。
商品が豊富&スタッフの方は雛人形の知識が豊富
吉徳さんへ行けば、お店が広く、たくさんの商品が見られます。
私はこちらでわからない点を色々と質問したのですが、どの質問にもこたえてくださって頼もしかったです。各作家さんの特徴であったり、どういう人形が良いものだ、とか、この人形はここが素晴らしいとか。当たり前のことでしょうが、さすが問屋さん。幅広い知識をお持ちでした。
店内が広くて綺麗
私はベビーカーを使用せずに伺ったのですが、ベビーカーであれば店内が広いほうが商品が見やすいですよね。吉徳さんは通路も広く、店内は綺麗ですし、授乳スペースもあるそうで(私は利用しませんでしたが)、赤ちゃん連れで来店するお客さんにはとても訪問しやすいお店だと思います。
雛人形を選んで購入するまでって時間もかかるので、このようなお店だと細々とした心配も少なく済んで、結果購入に至りやすいと思いました。
私はひとり(+抱っこの長女)で見て回っていたので、比較的狭いお店でも平気でしたが、家族みんなで雛人形を選ぶとすれば、吉徳さんは行って損はないお店だと思うのでおすすめします。
写真撮ってOK
写真を撮るのはNGのお店も多いです。が、吉徳さんでは、購入検討商品については写真を撮っても良いと言って下さりありがたかったです。
私は、雛人形購入にあたり実家が援助をしてくれることになったのですが、離れている為一緒に選ぶことはできず、写真を元に相談するしかありませんでした。そんな理由もあり、結局写真OKのお店で選ぶ流れになりました。
お願いすると写真を撮らせて下さるお店もあったので、スタッフさんへ確認してみましょう。もちろん、商品ですので、撮影はマナーや常識の範囲内で。